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茵蔯蒿湯の考察

 

 茵蔯蒿湯は、黄疸治療の名方である。茵蔯は黄疸の要薬であり、清熱利湿の作用があるだけでなく、肝胆の鬱を解除する作用があるので、利胆退黄の効能を発揮する。清熱利湿の山梔子の配合によって利胆退黄の作用が増強されるが、さらに瀉熱通腑の大黄を配合すると、胆管や腸道が通暢するので胆汁が腸道にスムーズに流れ、利胆退黄の作用が促進される。このように僅か三味の配合で、清熱除湿・利胆退黄の強力な方剤が完成する。

 

 苦寒清熱・利胆通腑・活血行瘀の効能を持つ「大黄」の配合は、特に重要である。大黄の清熱作用は、茵蔯蒿と山梔子の清熱解毒を増強する。大黄の利胆通腑作用は、上述のように胆管と腸道を通暢して胆汁の正常な流れを確保せしめるので、退黄を助ける。大黄の活血行瘀作用は、蔵血の肝の血流を通暢して肝機能の回復を促進するだけでなく、肝臓肥大などの後遺症を防ぐので、大黄の配合は極めて重要な役割を持っている。

 

 臨床応用としては、黄疸などを伴う肝胆疾患のみならず、急性蕁麻疹・慢性蕁麻疹・アトピー性皮膚炎、さらには湿熱が経絡で蘊結し、熱痺を呈する関節炎などにも応用可能である。

 

 以上、私見に加えて、

 ①陳潮祖先生の『中医治法与方剤 第三版』(人民衛生出版社)

 ②方文賢主編『中医名方臨証秘用』(中国中医薬出版社)

 ③王元武・赤堀幸雄共著『方義図解 臨床中医方剤』(医歯薬出版)

 の三冊を参考にさせて頂いた。

 

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